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稗原団地自治会の活動

1.災害に強い町づくり(自主防災組織を中心とした防災活動)
地震、火事、水害など災害は、いつ起きるかわかりません。いざというとき隣近所で助け合う協力体制として、稗原団地では自主防災組織を結成しています。

平成7年に発生した「阪神・淡路大震災」は多数の犠牲者や都市機能の壊滅等、戦後最大の被害をもたらしましたが、被災地では市民同士の協力による消火作業や人命救助などが大きな犠牲を防いだことが伝えられ、人と人とのつながりの大切さを思い知らされたのは記憶に新しいところです。
しかし、この地震は早朝に起きたため、働き盛りの人たちが自宅に居たことが幸いしています。もしこの地震が若い人たちが出勤して家には老人や母親と子供達しか居なかった時に起きていたら、もっと犠牲者が増えたかもしれません。

もし東京・川崎・横浜に大地震が発生した場合には、援助物資は決して川崎に来ないと言われています。なぜならば、東からの援助物資は東京で確実に止まってしまうでしょう。西からの援助物資も横浜で止められてしまいます。仮に川崎に援助物資が一部入ったとしても稗原団地へ通ずるバス道路は川崎市の決まりで緊急援助物資を積んだ車が入れない道路となっています。この様に考えますと、稗原団地への援助物資は期待できず、稗原団地の住民同士で結束して、被災という困難事業に立ち向かわねば成りません。従って人と人とのつながりが大変重要になります。

地震の発生を防ぐことはできませんが、日ごろの備えを十分に行うことで被害を軽減することはできます。川崎市には町内会・自治会を中心に660以上の自主防災組織が結成され、自分たちの地域を守るために訓練や啓発活動を行っています。

ア 自主防災組織の主な活動
川崎市では、町内会・自治会、マンションなどの管理組合を中心に、自主防災組織が結成されています。勿論稗原団地には稗原団地自主防災組織が結成されており、更に稗原小学校区の中にある全ての自治会が加入している稗原小学校区自主防災組織が結成されています。最近では稗原小学校区自主防災組織により、日ごろから消火・応急救護・避難誘導訓練を行い、防災啓発用ビデオなどで啓発活動を行っています。非常時には稗原団地自治会・自主防災組織の任務分担により情報収集・初期消火活動、避難所の開設・避難所誘導等の役割があります。


稗原小学校への避難訓練(稗原小学校へ避難する人々)


稗原小学校への避難訓練(体育館に避難した人々)


粉末式消化器による消火訓練
訓練後の粉末、廃オイルの処分が困難という問題があります。


水式消化器による消火訓練
消火訓練は水式消化器で行う傾向にあります。


応急手当講習会1


応急手当講習会2

イ 自主防災組織に対する支援
自主防災組織が防災訓練、防災啓発活動を行った場合は、組織・活動の規模に応じて川崎市から助成金が交付されます。また、自主防災組織が一定の防災用資器材を備えようとする場合、それらの購入費用の半額を、組織の規模に応じて補助しています。
稗原団地自主防災組織では川崎市より半額の補助を受けて、鷲ヶ峰公園(通称たこ公園)に3棟の防災倉庫を設置し、非常時に備えて、資機材や非常食などを備蓄しています。


3棟の防災倉庫


防災倉庫の内部公開

2.安全なまちづくり(防犯・安全活動)
非行や犯罪のない、安心して暮らせる「まちづくり」はみんなの願いです。稗原団地自治会は近隣自治会に先駆けて、稗原小学校児童の下校時に約40名の方々を6班に分け、日程表にしたがって整然とパトロールしています。また年末には夜間のパトロールを行っています。

ア 地域の防犯パトロール隊
空き巣やひったくりなど生活に身近な犯罪が増加し、不安を感じている方が多くなっています。防犯対策は警察だけではなく地域住民同士の連携した取組が必要となります。実際、地域住民の連携が強い地域での犯罪の発生率は減少傾向にあります。お住まいの地域で空き巣やひったくり等の発生した地域を中心に、なるべく多くの人が参加しやすい日と時間を選んでパトロールしてみましょう。また、地元の警察署、市のホームページなどから情報を得て、犯罪が多発している地域や時間帯に合わせた活動もよいでしょう。子どもたちの通園・通学路や公園、また下見をして新たに危険と思われる所を発見して安全なコースづくりをすることも効果的です。特別なことをするのではなく、地域の人と会ったらあいさつをしたり、歩き回ることで自分達の地域は自分達で守っているとアピールすることが犯罪の抑止につながります。ただし、犯罪の発生を察したらすぐに110番し、警察の力を仰ぎましょう。


下校時のパトロール(右側通行の指導)


下校時のパトロール


年末の夜間パトロール1


年末の夜間パトロール2

イ 防犯灯の設置、補修(球切れ含む)
防犯灯は、町内会・自治会などが地域防犯活動の一環として設置し、維持管理をしています。平成20年度から蛍光灯式防犯灯から、明るくて長寿命のインバーター式防犯灯に積極的に切り替えています。


手前と一つおいた先が明るいインバータ式防犯灯
道路面は抜群にインバーター式防犯灯が明るい


手前がインバーター式防犯灯、向こうが蛍光灯式防犯灯

3.きれいなまちづくり(環境美化活動)
誰もが望む花や緑が美しく、ごみのないきれいなまち。町内会・自治会をはじめとする地域諸団体は、協力して、ごみ集積場の維持管理、資源分別収集、公園・道路の清掃など地域の美化活動を推進しています。

ア 鷲ヶ峰公園の清掃・花植え・ツツジ管理
稗原団地自治会では当番制により、毎週菅生三丁目バス停と鷲ヶ峰公園(通称たこ公園)を清掃しています。また春と秋の二回は鷲ヶ峰公園の花壇やつつじの手入れを行い、花いっぱいのきれいな町作りを行っています。


ツツジの剪定作業


花壇の手入れ


きれいに手入れされた花壇

イ 菅生ヶ丘緑地の花植え・貴重植物の管理
また防衛省横3000平米弱の菅生ヶ丘緑地を近隣自治会と合同で、管理して菅生の地に育っていた貴重な花々の保全や、子供も大人も老人も自然とふれあえる環境の整備を行っています。

ウ 廃棄物減量活動と資源回収
稗原団地では平成21年度後半より、今まで月1回行っていた、段ボール・古新聞・古雑誌の資源回収を、牛乳パック・ミックスペーパーを加えて月2回資源回収をする事にしました。おかげで回収量が2倍以上にふくれあがるという現象が起きました。今まで資源をゴミとして排出していたことになります。


資源回収方と回収日を記したパネル


ゴミ置き場に掲示された資源回収パネル

エ 平瀬川美化活動(平瀬川町づくり協議会と共催)
稗原団地では7月の第一日曜日には、平瀬川源流域の草刈り清掃を行い、土地の人が代代大事にしてきた、平瀬川の環境を守る事に協力しています。


平瀬川上流域の清掃作業


集められた草や小枝

オ 多摩川美化活動(川崎市、川崎市美化運動実施本部共催)
青少年を中心とした市民参加によるまちづくりの一環として、母なる川多摩川を「きれいによごさない親しまれる川」とするとともに、河川愛護意識の高揚を図ることを目的として、多摩川原橋から大師橋下流殿町児童公園まで延長26.6kmの美化活動を開催しています。平成21年度は約15,000人が参加し約9tのごみを収集しました。この多摩川美化活動の中央会場は、毎年各区が順番に担当しており、平成21年度は幸区が担当しました。平成22年度は川崎区が担当する予定です。

カ 市内統―美化活動(川崎市、川崎市美化運動実施本部共催)
市内全域で皆様の参加によるまちづくりの一環として「美しく住みよいふるさと川崎」をめざすとともに美化意識の高揚を図ることを目的として、町内会・自治会、商店街を中心に工場、企業、学校、その他各種団体が市内全域の住居周辺、駅前広場、道路、公園他で清掃活動を行っています。平成21年度は約51、000人が参加し、約30tのごみを収集しました。

4.ふれあいのあるまちづくり(お祭りなどのイベント開催)
お祭り、盆踊り、運動会、各種のスポーツ大会などは、みんなが気軽に参加できる地域のイベントです。これらの行事を通じ、子どもから高齢の方まで地域でふれあう機会を数多く提供しています。人と人とのふれあいが地域のつながりを強めます。
お祭りなどのイベントは企画、準備から実施、反省会まで参加するのは非常に楽しいものです。自分も楽しみながら地域を楽しいものにしていきましょう。


踊りを待つ日中の櫓


子供達の楽しみとなっている出店1


子供達の楽しみとなっている出店2


子供達の踊り1


子供達の踊り2


大人達の踊り


子供御輿と山車


山車を引く袢纏を着た幼子


菅生神社参道を進む御輿


宮入クライマックス、同志会の御輿


餅つき大会1


餅つき大会2

5.安心して健やかに暮らせるまちづくり(社会福祉・教育活動)
町内会・自治会活動は赤ちゃんからお年寄りまでを対象として幅広く行われています。改めて社会福祉・教育活動というと「何かむずかしい活動では?」といった感じですが、普段皆さんがやっている活動こそ、まさにこうした活動です。
子ども会の活動、PTA活動の支援、小・中学校との連携、敬老会、敬老の祝いの配布、単身高齢者などの見守り活動などさまざまな活動が、市民の安心につながっています。

ア 敬老のお祝い
稗原団地では毎年、敬老の日に、敬老のお祝いを行っています。70歳以上の方を招待し、食事会後、77歳、88歳、99歳の方に記念品を贈呈しています。その後、芸達者の方の余興、そして出場者の歌と続き、最後に全員合唱で故郷を歌って締めくくります。


敬老会の余興・剣舞


敬老会の余興・防犯寸劇

イ パソコン教室の開催
稗原団地自治会では情報化社会に乗り遅れないように平成15年1月から、パソコン教室を開催し、自治会員に無料で公開しています。パソコン教室では大型スクリーンと液晶プロジェクターを使い、さながら町のパソコン教室気分で一年をかけてじっくりとパソコンのいろはを勉強する事が出来ます。


初期の頃のパソコン教室



大型スクリーンを使用したパソコン教室


ウ ホームページの開設
稗原団地は500世帯に満たない小さな自治会ですが、近隣の自治会に先駆けて平成17年12月25日にホームページを開設し、各種の情報を発信しています。枝分かれ式のブルダウンシステムを採用していますから、フロントページから、各種の情報をストレートに取り出すことが出来ます。

エ すこやか体操とNHKラジオ体操
毎週水曜日のAm 9:00〜10:00まて鷲が峰公園にて健やか体操を開催しています。お年寄り達が元気に体を伸ばしています。また夏休みには子供会主催のNHKのラジオ体操も行っています。


すこやか体操1


すこやか体操2


子供会主催のNHKラジオ体操

オ 小中学校に対する学習支援
稗原団地自治会では近隣の小中学校の学習支援に積極的に関わっています。例えば、稗原小学校に対しては2年生全クラスのさんすうの授業に先生のアシスタントとして加わって支援しています。稗原小学校ではこのアシスタントの事を「算数名人」と読んでいます。平成21年度の例では算数名人7名中、6人が稗原団地の住民でした。
さらに菅生中学校の授業後の英数補習事業、通称プラスワンにも積極的に関わっています。平成21年度のプラスワン講師は10名でしたが、このうち5名が稗原団地の住民でした。稗原小学校・菅生中学校の学習支援には稗原団地の住民が参加しなければ成り立たない状態です。


算数名人出動


プラスワン

6.情報を共有するまちづくり(広報紙の配布・町内会だよりの回覧)
「市政だより」、「議会かわさき」等は役立つ情報が満載です。町内会・自治会は広報紙などの配布・回覧を行い、市民と行政との情報の橋渡しをしています。
「市政だより」「県のたより」(毎月1日号)は、町内会・自治会等を通じて各戸配布(「市政だより」21日号は新聞折込)、「議会かわさき」や「選挙公報」などは随時配布しています。
他に県・市・区や警察・消防・学校、市民館等から依頼のあったお知らせなどの回覧をしています。また、自らの広報として町内会の掲示板への掲示や「委員会だより」などの広報物を配布しています。

7.基本方針を決定する各種会議
以上述べたような施策は各種会議によって決定されます。稗原団地自治会では三役(会長、副会長、会計、会計補佐)と各部長からなる常任委員会、各区から選出された約20名強の委員からなる委員会、それに常任委員と各区より2名選出された代議員とよりなる総会とがあります。
常任委員会は立案と実行を、委員会は立案されたものの決議機関であり、総会が最高の決議機関となっています。つまり常任委員会で立案された施策案が委員会・総会で承認されて、常任委員会メンバーが施策の実行を推進するという役割になっています。
常任委員会は毎月第一火曜日の午後7:30から、委員会は第二火曜日の午後7:30から開催されます。但し1月と5月については一週間だけ後ろにずれ込みます。

このページは平成22年4月に川崎市全町内会連合会、川崎市市民・こども局市民協働推進課から発行された「町内会・自治会ハンドブック」の「町内会・自治会の活動」の内容を稗原団地用として、加筆・訂正されたもので、発行者の了解を得ていす。
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